About Atomi Lab
今こそ、科学・技術分野に多様性を
―男女共同参画の加速に向けての要望―
震災後の我が国は、新しい方向性をもつことが要求されています。理工系研究者・技術者41万人の集まりである男女共同参画学協会連絡会では、これまで多くの議論を重ねて参りました。私は第9期運営委員長としてとりまとめを行い、政府をはじめとする関係各方面に対し平成24年3月22日付けで要望書を提出いたしました。
<概 要>東日本大震災・福島第一原発事故は、我が国の多くの分野の様々なシステムが見直し・再構築を必要としていることを示しました。特に科学・技術分野においては、専門性を越えた多様な観点、いのちある人間を起点とする視座で、持続可能な未来に向けたイノベーションが求められていると考えられます。その推進と実現のためには、男女共同参画の加速が重要です。第4期科学技術基本計画および第3次男女共同参画基本計画を踏まえた男女科学研究者・技術者の環境整備を、国に対して強く要望致します。
平成23年3月11日に起きた東日本大震災およびそれに続く福島第一原発事故による未曾有の災害を受け、復興と再生に向けた我が国の対応を、世界の人々が地球的課題と捉え注視しています。この状況は、科学技術および科学者・技術者の在り方にも再考を迫っています。科学・技術分野においては、専門性を超えた多分野の連携と多様な視点を持ち、いのちある人間を起点とする(注1)ことにより、組織として創造力を発揮する事が重要です。さらに震災からの復興と再生の鍵は人材であり、女性科学者・技術者を登用して多様な視点や発想を取り入れる事も重要です。持続可能な未来に向けたイノベーションの創出こそが世界の期待に応えることです。
そのためには、男女共同参画理念の実現に向けて、その推進と加速とが不可欠です.またいのちを紡ぐ女性科学者・技術者登用の飛躍的な拡大も重要です。現在、第4期科学技術基本計画と第3次男女共同参画基本計画(平成22年12月17日閣議決定)に基づく、出産、育児と仕事を両立できる支援策などにより女性科学者・技術者の活躍の場は広がりつつあります。しかし、日本の女性研究者比率はいまだ13.8%(平成23年)に留まり、世界的に見て極めて低い状況にあります。この状況の改善には、国の「2020年30%」目標達成へのポジティブアクションにつながる諸施策の設定・実施と、研究費配分などの意思決定の場への女性科学者・技術者の参画が必須要件です。第4期科学技術基本計画と第3次男女共同参画基本計画で提示された数値目標の着実な推進とともに、リーダーとなる女性科学者・技術者育成の制度整備が喫緊の課題です。
男女共同参画学協会連絡会加盟(正式加盟35、オブザーバー6)学協会は、男女共同参画のさらなる推進と多様性の尊重を視座として、ここに下記の二項目を要望します。
1.科学・技術分野において、いのちある人間を起点とする視座で、持続可能な未来に向けたイノベーションの創出を推進すること。
2.第4期科学技術基本計画および第3次男女共同参画基本計画の方針を踏まえ、優れた人材の発掘・育成・登用を加速するための環境整備を推進すること。
以上
平成24(2012)年3月29日
男女共同参画学協会連絡会第9期運営委員長
東京大学名誉教授 跡見順子
<補足説明>
項目1について
いのちの尊さと人と人との絆の大切さを国民ひとりひとりに呼び覚ました東日本大震災は、我が国の国としての在り方、科学技術および科学者・技術者の在り方にも再考を迫っています。「今、社会が科学者に求めること−ソーシャル・ウィッシュ(いのちと健康)」をテーマとした男女共同参画学協会連絡会第9回シンポジウム(平成23年10月31日開催)(注2)では、持続可能な安全科学技術の推進には、女性科学者・技術者たちの参画が重要であることが再確認されました。
・ いのちの尊さと人と人との絆の大切さを次世代に伝えていくため、いのちある人間を起点とし、個人と社会の両階層において持続可能な安全科学技術のイノベーション(注3)を、国の施策に反映させること。
項目2について
・ 第4期科学技術基本計画で掲げられた数値目標(第3期基本計画の数値目標を早期達成し、更に30%まで高めること。理学系20%、工学系15%、農学系30%の早期達成と医学・歯学・薬学系合わせて30%の達成)の着実な推進。
・ 女性研究者の研究室主宰者(教授、准教授、主任研究員、PI(Principal Investigator)等)への登用促進を目的とする、リーダー育成「女性研究者養成システム改革加速」プログラムの再開とさらなる充実。
・ 次世代女性研究者育成プログラムを推進するため、ロールモデルの提示と交流に効果的な「女子中高生の理系進路選択支援」事業の推進と拡大。
・ 少子高齢社会において研究者が安心して仕事と出産・育児・介護等を両立し得るようにするための支援策、RPD特別研究員制度の継続と柔軟な雇用形態・人事制度の確立、研究サポート体制などの整備・確立。
・ 各研究機関・大学等における人事の公募に際し、研究者が出産・育児・介護等のライフイベントに遭遇した場合、育児休業制度や介護休業制度が利用できるかどうかの明示を義務づけること。
注1:現在、生命科学や脳科学が急進展しているが、その科学知識が、リアルな身体(ホメオスタシス維持の幅を超えた環境条件では、生命(細胞)は持続できない。ホメオスタシスは、化学的条件だけではなく、力学的にも細胞が生存しうる境界がある)につながっていない。その破綻は、膝関節症や骨粗鬆症を招く。骨粗鬆症は、高齢者(とくに閉経後の女性)では大きな問題になる。
注2:吉川弘之氏(独行政法人科学技術振興機構研究開発戦略センター長、元東京大学総長、独立行政法人産業技術総合研究所前理事長)は、震災後の状況を踏まえいのちある人間のサステイナビリティを担う女性だからこそ生み出せる科学研究があるということを、世界的女性科学者3氏を例にあげたメッセージを寄せられました。レイチェル・カーソン(社会が環境問題に目を向けるきっかけをつくった「沈黙の春」の著者・生物学者)、グロ・ハーレム・ブルントラント(国連の委員会で持続可能な開発の理念を打ち出した小児科医、のちにWHO事務局長、ノルウェー首相を歴任)、ジェーン・ルブチェンコ(海洋生態学に生物多様性の視点を導入し、科学者の社会的責任の重要性を明瞭に示した動物・生態学者、現米海洋大気局局長)。
注3:例えば、いのちを紡ぐ女性や幼児に重心を据えた放射線影響・防御の科学等を含めて、性差(幼少期から高齢にいたるまで個人差を超えた生物学的な差異-ホルモンや骨格の造りなどで-による身心への影響がある)、日常、未病、知の身体性等に着目した新たな学術領域およびそれを支える理工学技術開発等を科学・技術分野の基本に新たに組み入れる。男女共同参画によるエネルギー選択肢の議論も重要である。
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セルツーボディダイナミクス研究のすすめ
ようこそ、"細胞から元気になるからだ"の世界へ
"「からだ」を生かしてくれている細胞の身になったことはありますか?からだは、60兆の細胞から成ります。60兆の細胞も皆生きています。それらの細胞たちに上手に働きかけて私たちが身心ともに健康になる方法を研究しています。からだと細胞の関係から、「いのち」や「人間」を考え、そして毎日の生活に活かしていく方法や原則を、企業や科研費のサポートを受けて、様々な分野の研究者の方といっしょに創り上げる努力をしています。
私たちのからだは、顔があり、手足があり、そしてそれらをつなぐ体幹があります。からだと同じように、細胞たちにも「からだ」があります。他人やモノを見分ける眼や音を感じる耳、味を感じる舌があるように、細胞たちもからだの中にはいってくる様々な刺激をうけとっています。体には、脳、筋肉、骨、皮膚があるように、細胞にも知恵袋:DNA、動きを生み出し形をつくるタンパク質、外部との境界をつくる細胞膜があります。本研究室では、細胞の身になって考えることにより、細胞達一個一個が元気に生きることを考えながら、「細胞がすみかとしているからだ」を考え、その司令塔としての「わたし」を考えます。
どう動き、日々何をすべきか、細胞達が喜ぶ生活の仕方、運動のしかた、サプリメントとの付き合い方、そして自分のこころとの付き合い方などを理解することで、細胞とからだがよろこぶ教育プログラムの開発、商品開発をしています。細胞、遺伝子、筋肉、脳、皮膚、ファシア、和の生活様式、心身の関係、運動、姿勢、美容などのキーワードから広くかつ深く研究し、新しい人間像を見出すのが私たちセルツーボディダイナミクラボの役割だと考えます。
ともに歩んで下さる仲間をいつも探しています。お気軽にご連絡ください。
What's New
◇ 2012.04.02 連絡会要望書を解説付きでアップしました。
◇ 2012.03.28, 04.02 帝京科学大学理学療法学科にて「理学療法士のための生命科学」の特別実習と講義を行います。
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シンポジウム開催のご案内 ※好評のうちに終了いたしました
第9回男女共同参画学協会連絡会シンポジウム
【日 時】 2011年10月31日(月)
午前の部 9:30‐12:30 (9:00会場)
午後の部T〜V部 13:00‐17:00
ポスター掲示 9:00‐15:40 (9:00 から掲示可・16:00までに撤収)
懇親会 18:00‐20:00
【場 所】 筑波大学・大学会館 (茨城県つくば市天王台 1ー1ー1)
懇親会 ホテルグランド東雲 (茨城県つくば市小野崎 488ー1)
【テ ー マ】 今、社会が科学者に求めること−ソーシャル・ウィッシュ
【主 催】 男女共同参画学協会連絡会
【共 催】 国立大学法人筑波大学
【後 援】 文部科学省, 独立行政法人科学技術振興機構, 内閣府男女共同参画局, 茨城県つくば市
【趣 旨】男女共同参画学協会連絡会は、科学・技術の分野において、女性と男性が共に個性と能力を発揮できる環境づくりとネットワーク作りを行い、社会に貢献することを目的として、2002年10月7日に発足した。本シンポジウムは、この9周年の記念行事である。本連絡会に加盟している68学協会が集まり、また、各方面からの来賓を招き、講演会、パネル討論などを行うことにより、今後の科学技術の発展および持続可能な社会の実現に向けて必要とされる女性研究者の活用及びそのための支援策などについて,有効な方向性を探る。特に本年は未曾有の震災を経験したことから、現在の科学者らに社会から求められていることについて、基底テーマを「命と健康」とした。実動に向けた社会づくりに貢献するための討論を企画した。
◆ プ ロ グ ラ ム ◆
9:00- 受付 筑波大学・大学会館・多目的ホール入口前
9:30‐12:00 午前の部
分科会A 【国際会議室】
テーマ:震災で浮き彫りとなった科学のこれまでと今後
世話役 富田-横谷香織(日本宇宙生物科学会・筑波大)
講演者 大西武雄(日本宇宙生物科学会会長・奈良県立医科大学)
山下雅道(日本宇宙生物科学会・JAXA)
奥平恭子(日本惑星科学会・会津大)
加藤 浩 (生態工学会・三重大)
跡見順子(日本宇宙生物科学会・東京大)(第9期委員長)
分科会B 【特別会議室】
テーマ: これからの若手、女性リーダー育成に向けた取り組み
世話人: 高井まどか(応用物理学会・東京大学)
昼食 (12:00‐13:00)
ポスター閲覧随時【多目的ホール】
13:00‐17:30 午後の部 全体会議 【国際会議室】
午後の部T (13:00‐13:30)
司会:小林憲正(日本宇宙生物科学会・横浜国立大学)
主催者挨拶: 跡見順子 (日本宇宙生物科学会・東京大学)(第9期委員長)
ビデオメッセージ: 吉川弘之 (JST研究開発戦略センター長)
来賓挨拶: 文科省(予定)
来賓挨拶: 岡島敦子氏 (内閣府 男女共同参画局 局長)
来賓挨拶: 久保公人氏 (東京大学 男女共同参画担当理事)
来賓挨拶: 有本建男氏 (JST社会技術研究開発センター長)
歓迎の辞: 筑波大学学長
午後の部 U-1 (13:30‐15:20)
パネル討論Iテーマ: 社会が求める科学と科学者-女性科学者への期待
司会:渡辺敏行(日本宇宙生物科学会担当者・東京農工大学)
講演者
跡見順子(日本宇宙生物科学会・東京大学)
なだいなだ(作家・精神科医)
樋口恵子(NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長)
菊池吉晃(首都大学東京大学院人間健康科学研究科教授)
休憩 (15:20-15:30)
全体会議 U-2 (15:30‐16:40) 司会:清水美穂(日本宇宙生物科学会・東京大学)
パネル討論IIテーマ: 社会が求める連絡会-女性科学者が(だから)できること・連絡会の今後のあり方
資料集に投稿された要旨からキーワードを抽出、9つのショートトークリレーと質疑応答、また過去2回の大規模アンケートが我が国の男女共同参画政策と科学技術政策に果たしてきた役割を塩満典子先生(JST科学技術システム改革事業推進室長)にお話ししていただきながら、2012年の第3回大規模アンケート調査で浮き彫りにすべき科学技術系研究者の現状と問題点、および2020年30%実現に向けてのポジティブアクション、連絡会の将来についてともに考える場としたい。
午後の部 V (16:40‐17:00)
各種報告
司会:小竹敬久(日本宇宙生物科学会・埼玉大学)
分科会報告:各分科会世話人
第9期連絡会活動報告:富田−横谷香織(日本宇宙生物科学会・生態工学会・筑波大学)
新規加盟学会紹介:各新規加盟学会代表者
次期連絡会委員長挨拶:第10期委員長(日本生理学会)
閉会の辞: 第9期委員長 跡見順子(日本宇宙生物科学会・東京大学)
18:00-20:00 懇親会 (ホテルグランド東雲)
司会進行:大倉多美子(日本女性科学者の会・会長)
挨拶:大塚榮子(北大名誉教授・産総研名誉フェロー)
懇親会と平行して各種詳細発表(随時可)
特別参加:平安の女性と舞い(櫻井真樹子・作曲家・ボーカリスト・パフォーマー)
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◇ 2011.10.10
身心一体科学研究室3.11後支援 活動報告
第1回 2011.6.5 津波で壊滅的な被害を受けた気仙沼の牡蠣養殖業者 NPO法人「森は海の恋人」代表 畠山重篤氏の活動を応援するために、第23回植樹祭に参加
第2回 2011.8.27 アイソトープセンター長 児玉龍彦先生率いる第11回南相馬支援に参加、20km圏内にある保育所の放射能汚染状況調査にも協力しました
第3回 2011.10.09 柏市民であり、独自に活動を続けていらっしゃる橋本博文先生(JAXA)と東大柏キャンパス周辺の放射能汚染概況調査を実施しました
◇ 2011.8.5
跡見順子からの緊急メッセージ
私たちのグループがお世話になっているアイソトープ総合センターセンター長 児玉龍彦教授による2011年7月27日 (水) 衆議院厚生労働委員会での
「福島原発事故の放射線の健康への影響」に関する報告をU-tubeでビデオでみることができます。
ぜひ皆さまみてください。
素晴らしい研究者・医者・実践家です。
◇ 2011.8.5
第4回目を開催しました。
第4回「身心一体科学で120歳まで元気に生き生きと」サイエンスカフェ
主催 : 日本学術会議、文部科学省
開催日時 : 平成23年8月5日(金)18時30分〜20時30分
場所 : 文部科学省情報ひろばラウンジ(文部科学省旧庁舎1階)千代田区霞が関3−2−2
銀座線「虎ノ門駅」11番出口 直結、千代田線「霞ヶ関駅」 A13番出口 徒歩5分
概要 : アジアの古い文化を昇華させる技をもつ日本から、原発事故などではなく、世界に向けて発信しなければならないことがあります。それは身心一体科学創成。 人間とは何かを科学する時代がきました。2倍に伸びた寿命のその後半の半世紀をどう生きるか、それには運動が決定的に重要です。また心を元気にするにも運 動が必須です。しかし身体をこわしてしまっては元も子もない。私たちの体の中で生きている「細胞達の身になって」PPK(ピンピンコロリ)戦略を考えま す。自律的に環境応答して生きる生命の最小単位である細胞の生存原理から説き起こすと、ストレッチは遺伝子への働きかけであり、正座は身心の「ノ ーマリゼーション」(様々なアンバランスを正規化すること)に貢献します。 会場では、皆さんとストレッチや身体バランスをつかむ体操等をいっしょにしながら、身心一体科学的に「いのち」について考えます。
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全4回のご案内
<第1回> 6月17日(金):国民の体力と数学のテスト ※お陰様で大好評のうちに終了いたしました。
講師:田畑泉先生(日本学術会議連携会員、立命館大学教授)
ファシリテータ:跡見順子・田原淳子
<第2回> 7月8日(金):「人間」のいのち(細胞)を生かす身心一体科学
講師:跡見順子先生(日本学術会議連携会員、東京大学名誉教授)
ファシリテータ:田原淳子(日本学術会議連携会員、国士舘大学体育学部教授)
<第3回> 7月20日(水):スポーツのジェンダー構造を読む
講師:飯田貴子先生(日本学術会議連携会員、帝塚山学院大学人間科学部教授)
ファシリテータ:上野千鶴子(社会学者、日本学術会議会員、NPO法人ウィメンズ・アクション・ネットワーク理事長)・跡見順子
<第4回> 8月5日(金):筋・腱ダイナミクス超音波解析が明らかにするスポーツパワーアップトレーニング
講師:福永哲夫先生(日本学術会議会員、鹿屋体育大学学長)
ファシリテータ:跡見順子・田原淳子
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◇ 2011.6.20
朝日新聞科学欄に「卵の殻の内皮、傷の治療促す」という見出しで、Cell & Tissue Researchに掲載されたわたしたちの研究成果が紹介されました!

